家づくりのこと

平屋の注文住宅のメリットと建てる際の注意点

平屋ならではのメリットとは?

平屋ならではのメリットはたくさんありますが、今回は以下の5つのメリットについてご紹介します!

  • 家族とのコミュニケーションが取りやすい
  • 開放的な空間を演出できる
  • 自然災害に強い
  • 修繕費用を抑えることができる
  • バリアフリーな空間を実現できる

ぜひ参考にしてみてくださいね。

家族とのコミュニケーションが取りやすい

1つ目のメリットは、「家族とのコミュニケーションが取りやすい」です。

階段が廊下にある2階建ての場合では、子供が家に帰ってきたことに気付きにくい問題が発生しやすくなります。そのため、家族一人一人と顔を合わせない時間が増えてしまう可能性が高まります。

しかし、平屋であれば家族それぞれの部屋を設けたとしても、同じフロアで生活しているので顔を合わせる機会は多くなり、コミュニケーションが取りやすくなるのです。
家族が集まりたくなるような居心地のよいリビング空間をつくるとより家族とのコミュニケーションが図れそうですね。

開放的な空間を演出できる

2つ目のメリットは、「開放的な空間を演出できる」です。

平屋は2階がないため、部屋の天井の高さや形状の自由度が高くなり、天井を高くしたり天井に勾配を付けたりすることが大きなメリットです。
天井の梁を現して、梁の分の天井を高くするだけでも開放的な空間になりますよ!

自然災害に強い

3つ目のメリットは、「自然災害に強い」です。

建物は高くなればなるほどバランスを保つのが難しくなります。高層マンションなどは非常に頑丈に作られているのですが、そうしないと地震などの自然災害が起こった時に倒壊するリスクが非常に高くなってしまうのです。

一般的な住宅でも同様で、2階建てよりも平屋の方がバランスを保ちやすいので地震で倒壊したり傾いたりするリスクは少なくなります。他にも台風など建物が傾く要因となる自然災害はあるのですが、風を受ける面が小さいためリスクも低減します。

修繕費用を抑えることができる

4つ目のメリットは、「修繕費用を抑えることができる」です。

平屋は2階建ての住宅と比べると高所での修繕作業が少ないです。高所での作業は足場を組む必要があったり、多くの人手を確保しなくてはいけなかったりします。

しかし、平屋であれば高所での作業が少ないので住宅修繕にかかる費用を削減できるのです。

バリアフリーな空間を実現できる

5つ目のメリットは、「バリアフリーな空間を実現できる」です。

平屋には階段がありません。また、家の中でも段差が少なくなるように設計することも可能です。小さなお子さんやご年配の方は小さな段差であってもつまづいて転んでしまうことがあり、それがきっかけで大きな怪我に発展するリスクがあります。

平屋であれば段差をなくすことが可能なので、そういったリスクを少なくできるのです。現時点で住みやすいのはもちろんですが、年齢を重ねてからの住みやすさを考えると非常に大きなメリットといえるでしょう。

平屋の注文住宅を建てる際の注意点とは?

平屋の注文住宅は非常に魅力的ですが、建てる際に注意をしないといけないポイントもあります。
ここでは平屋の注文住宅を建てる際の注意点について以下の4点を紹介します。

  • プライバシーに配慮する
  • 採光を確保する
  • 風の通り道を考慮しておく
  • 防犯対策を行う

プライバシーに配慮する

1つ目の注意点は、「プライバシーに配慮する」です。

平屋はワンフロアになるため、部屋同士の距離が近くなりやすく、音が漏れてしまうことが考えられます。部屋からの音が聞こえてほしくない、反対に他の部屋からの音が入ってこないようにしたいという場合は、しっかりと防音対策を施す必要があります。

また、通りに面した窓からリビングが丸見えになってしまい、視線が気になるという場合もあります。そのため、外からどう見えるのかをよく考えて、設計をしなくてはいけません。
画像のように、横長の窓を設けることで必要な採光量を確保しながらもプライバシーを守る方法もあります。

採光を確保する

2つ目の注意点は、「採光を確保する」です。

平屋は高さが低いので、周囲に高い建物があると採光を確保するのが難しくなってしまいます。家の中心に中庭をおいたり、リビングに天窓を設けたりすることで採光の確保がしやすくなるので、こういった工夫を考えてみましょう。

風の通り道を考慮しておく

3つ目の注意点は、「風の通り道を考慮しておく」です。

平屋は立体的に空気を循環させることが難しいです。そのため、どうしても空気が室内にこもりがちになってしまいます。設計段階でどのように風が流れるのかをしっかりとイメージしておくことが大切です。

防犯対策を行う

4つ目の注意点は、「防犯対策を行う」です。

平屋は出入りが簡単というメリットがありますが、裏を返すと侵入しやすいというデメリットにもなります。特に長期間家を空ける時には防犯対策を意識しなくてはいけません。

砂利を敷いて誰かが敷地に入ってきたときに気付くことができるようにしたり、防犯用のセンサーライトやカメラを設置することも検討してみてくださいね。

平屋の注文住宅の相場とは?費用が決まるポイント!

平屋の費用は一般的な住宅と同じく、延床面積や設計プラン、建材費などで決まります。
2階建てよりも平屋の方が2階がない分安くなるように思えますが、実は少し違うので注意してください!

2階建てと平屋の延床面積が同じ場合、平屋の方が基礎や屋根の面積が大きくなります。基礎や屋根は材料費が多くかかる箇所となっているので、この部分の工事面積が大きくなることで建物の価格は高くなりやすくなるのです。

そのため、同じ延床面積の場合は平屋の方が2階建てよりも価格が高くなります。しかし、先ほども説明したようにメンテナンスにかかるコストが平屋は少ないので、将来的な支出で考えると平屋の方がお得になる場合もあるでしょう。

まとめ

平屋は人気が高まっている住宅の一種です。将来的なことを考えると、平屋には数多くのメリットがあります。これから注文住宅の建築を考えている方は、ぜひ平屋を検討してみてください。