
畳コーナーを「小上がり」か「フラット」どちらにするか迷っている方へ。両者の違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
近年、お家づくりで人気の「畳コーナー」。リビングの一角に設けられる和の空間として、小さなお子さまの遊び場やお昼寝スペース、客間として活躍します。
そんな畳コーナーを検討する際に、多くの方が悩むのが「小上がりにするか、フラットにするか」という点です。
この記事では、畳コーナーを小上がりにする場合とフラットにする場合の違いや、それぞれのメリット・デメリット、後悔しないためのポイントを詳しく解説します。どちらを選ぶかで日々の暮らしや使い勝手が大きく変わるため、ぜひ参考にしてみてください!
畳コーナーの「小上がり」とは?


「小上がり」とは、床より一段高く設けた畳スペースのこと。20~30cmの段差をつけることで、空間に立体感が生まれます。
小上がり畳コーナーのメリット
1.収納スペースを確保できる
畳の下に引き出しや床下収納を設けることで、収納量が増えるのが大きな魅力。おもちゃや季節用品などをしまっておけるため、リビングをすっきりと保つことができます。
2.腰かけやすい高さ
来客時やちょっと休憩したいときに腰かけやすく、ソファ代わりとしても活用できます。
3.空間にメリハリが出る
一段上がることでリビングと空間がゆるやかに区切られ、「畳スペース=くつろぎエリア」といった雰囲気を演出できます。
小上がり畳コーナーのデメリット
1.段差による転倒リスク
小さなお子様や高齢の方がいるご家庭では、つまずきの原因になることもあります。夜間の移動時には注意が必要です。
2.お掃除ロボットが段差を乗り越えられない
段差のある小上がりはルンバなどの掃除ロボットには不向き。掃除の手間が増える可能性もあります。
3.設計・施工費が上がることがある
床を上げる構造や収納をつけるため、フラットよりもコストがかかります。そのため、予算に応じて検討が必要です。
フラットな畳コーナーとは?


「フラットな畳コーナー」とは、リビングなどの床と同じ高さで畳スペースを設けるスタイル。バリアフリーな設計としても人気です。
フラット畳コーナーのメリット
1.フレキシブルな使い方ができる
ごろっと寛ぐ、お子さんの遊び場、赤ちゃんの寝かしつけ、洗濯物を畳むなど、ご家族の暮らし方に合わせて多目的に使用することができます。
2.バリアフリーで安全性が高い
段差がないため、小さなお子さんやご高齢の方も安心して使えます。家全体をバリアフリーにしたい方にぴったり。
3.お掃除ロボットもスムーズに移動できる
床がフラットなため、掃除ロボットでの清掃がラクに。毎日の手間を軽減できます。
4.空間が広く感じられる
リビングとの一体感が生まれるため、視覚的に広く感じられます。
フラット畳コーナーのデメリット
1.収納スペースが確保しづらい
小上がりの下に設けられる引き出し収納を使うことはできないため、別で収納スペースを確保する必要があります。
2.畳スペースとしての独立性は薄れる
リビングとの区切りがないため、視覚的なメリハリや、畳スペースとしての空間の独立性は薄れてしまいます。
3.畳の劣化スピードが早い可能性がある
リビングと一体で使用する分、畳の上を頻繁に歩くため、小上がりよりも畳の傷みが早くなる場合があります。
畳コーナーはどちらが良い?タイプ別おすすめ


小上がり畳コーナーがおすすめの人
-
ソファではない腰かけられるスペースが欲しい方
-
畳の下に収納を設けたい方
-
リビング空間に変化をつけたり、空間を区切りたい方
フラット畳コーナーがおすすめの人
-
小さなお子さんやご年配のご家族がいる方
-
掃除のしやすさを重視したい方
-
LDK空間に開放感や広く見えることを求める方
-
バリアフリーを重視する方
後悔しないためのチェックポイント!
✓生活スタイルとの相性を考える
日常的に畳スペースを使うのか、来客時や寝転がりたいときだけ使うのかによっても適切なスタイルは変わります。
✓家族構成と将来を見据えて選ぶ
今は小上がりが便利でも、将来段差が負担になるケースもあります。ライフステージの変化も視野に入れて検討しましょう。
✓掃除やメンテナンスのしやすさを考える
段差のある小上がりは埃が溜まりやすく、掃除がしにくいことも。フラットはその点でストレスが少ないかもしれません。
まとめ|畳コーナーは「暮らし方」に合わせて選ぼう
「畳コーナーを小上がりにするか、フラットにするか」は、それぞれの特徴を知ることで後悔しない選択ができます。どちらにも魅力があり、正解は「暮らし方」によって異なります。
家づくりにおいて、畳コーナーは意外と使用頻度の高いスペースです。家族のライフスタイル、好み、将来のことを考慮しながら、理想の畳空間を実現しましょう。