間取りのこと

広いパントリーって本当に必要?

 

「パントリー」という言葉をよく聞くけど結局何を入れておくの?

と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

まず、パントリーとはキッチン専用の収納のことで、まとめ買いしたストック品や災害時に備えた非常食、ホットプレートやたこ焼き器といった調理器具などのキッチン戸棚には入りきらないものを収納しておくことが多いです。

ですが、パントリーに収納するものの種類や量はご家庭によって大きく異なります。

なので、何を収納したいか、キッチン収納で何に困っているかを改めて考えてみませんか?

そうすることであなたに必要なパントリーの容量が見えてきます。

 

パントリーのサイズをどうしようか考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

まず、パントリーには大きく分けて「壁面収納タイプ」と「ウォークインタイプ」の2種類あります。それぞれについて詳しくご紹介していきます。

壁面収納タイプのパントリー

壁面収納タイプのパントリーとは、キッチンの壁面に収納棚を設けたパントリーのことです。

壁面収納タイプのメリットとデメリットについてご紹介します。

 

壁面収納タイプのメリット

 

①物をサッと取り出せる

壁面収納タイプのパントリーの一つ目のメリットは、物を取り出したいときにサッと取り出せることです。

壁面収納タイプのものは、キッチンのすぐ後ろに設置することが多いため、物を取り出す手間が最小限で済みます。

 

②設置スペースを抑えることができる

二つ目のメリットは、ウォークインタイプに比べてパントリーの設置スペースを抑えることができる点です。

「家が広くないとパントリーを作れないんじゃないか?」

「そんなに家は広くないけどパントリーを作りたい!」

とお考えの方は、省スペースで収納力のある壁面収納タイプのパントリーがおすすめですね。

 

壁面収納タイプのデメリット

 

①スペースが限られるため収納したいものが入りきらないこともある

壁面収納タイプのパントリーの一つ目のデメリットは、スペースが限られるため収納したいものが入りきらないこともある点です。

そのため、大きな家電やかさばるストック品を収納したい場合は壁面収納タイプが向かないこともあります。

 

②キッチン背面にスペースが必要になる

つ目のデメリットは、キッチン背面にスペースが必要になることです。

対面式のキッチンの場合、キッチン作業台の幅、通路の幅、キッチン背面のパントリースペースの幅が必要になります。そのため、キッチンに幅を取れない場合は壁面収納タイプのパントリーの設置が難しいことがあります。

ウォークインタイプのパントリー

ウォークインタイプのパントリーは、収納部屋になっておりパントリー内を歩くことができます。ウォークインタイプのメリットとデメリットについてご紹介します。

 

ウォークインタイプのメリット

 

①大容量でたくさんの食品をストックすることができる

ウォークインタイプのパントリーの一つ目のメリットは、大容量でたくさんの食品をストックすることができる点です。広いスペースがあるので、買いだめをしておくことができたり飲料類などを箱ごと買っておくことができます。

普段から食料品や日用品のストックをよくされる方におすすめです。

 

②生活感のない空間を作ることができる

二つ目のメリットは、生活感をのない空間を作ることができる点です。

キッチンは生活感の出やすい空間の一つですが、生活感を出さずすっきりとした印象のキッチンにしたいという方も多いのではないでしょうか。

ウォークインパントリーをさらに引き戸やカーテンで仕切ることで、キッチンから切り離された空間になり、生活感を抑えることができます。

 

ウォークインタイプのデメリット

 

①広いスペースが必要になる

ウォークインタイプのパントリーの一つ目のデメリットは、広いスペースが必要になることです。

「ウォークイン」という言葉の通り、パントリー内を歩けるスペースが必要なので、それだけパントリーに広いスペースを使うことになります。

 

②スペースが広い分建築コストが高い

二つ目のデメリットは、スペースが広い分建築コストが高いことです。

一般的に、建築コストは建築面積に比例します。なので、壁面収納タイプに比べて収納スペースの広いウォークインタイプのパントリーは費用が高くなるのです。

「収納スペースにそこまでお金をかけたくない...」とお考えの方は壁面収納タイプを検討してみてください!

 

③物を取りに行く距離が少し離れる

三つ目のデメリットは、物を取りに行く際に距離が少し離れることです。

キッチンと近い場所には設けていますが、それでも物を取り出したいときにはパントリーに行く必要があります。

できるだけ移動を少なく、キッチン回りだけで収納を完結させたいという方は壁面収納タイプがおすすめです。

 

④収納するものがなければ無駄なスペースになる

四つ目のデメリットは、収納するものがなければ無駄なスペースになってしまうことです。そのため、パントリーに何を収納したいか、どのくらいの量を収納したいかのイメージを持つことがとても重要です。

元々食品の買いだめをしない方や、キッチン家電・食器類を多く持たない方にとっては大容量のパントリーの必要性は薄いかもしれませんね。

 

壁面収納タイプ

ウォークインタイプ

メリット

  • 物をサッと取り出せる

  • 設置スペースを抑えることができる

  • 大容量でたくさんの食品をストックすることができる

  • 生活感のない空間を作ることができる

デメリット

  • スペースが限られるので収納したいものが入りきらないこともある

  • キッチン背面にスペースが必要になる

  • 広いスペースが必要になる

  • スペースが広い分建築コストが高い

  • 物を取りに行く距離が少し離れる

  • 収納するものがなければ無駄なスペースになる

あなたに合っているのはどのタイプ?

パントリーにはウォークインタイプ、食器棚の横の壁面収納タイプ、食器棚と兼用タイプなどの種類がありますが、どのタイプにしたら良いのかはどのようなものをどれくらい入れるかによって異なってきます。

自分に合うタイプを見極めるためには、パントリーにどのようなものを収納しておきたいか、今の家のキッチン収納にはどのくらいのストック品を置いているかなどを考える必要があります。

 

一般的にパントリーに収納物には以下のようなものが挙げられます。

食品

乾物、缶詰、パスタ類、お米、根菜類、調味料、お菓子、災害時に備えた非常食

飲料

ペットボトル・缶飲料、お酒

日用品

ラップ、アルミホイル、ゴミ袋、タッパー、紙コップ、紙皿

調理器具

ホットプレート、土鍋、卓上コンロ、ガスボンベ

ウォークインタイプがいい!と思っていたけど、よく考えてみたらそんなに収納するものがないな...ということもあります。実際、壁面収納タイプのパントリーで十分なことが多いのです。

 

最終的には何を、どれだけの量収納するかといったご要望とご予算とのバランスを見て決めましょう!